うなぎつりとは|うなぎでびっくり、びっくりうな丼とは

夏祭りでうなぎつりの屋台が出ていたのはもうずいぶんと昔の話で、近頃はうちの子供も大きくなってしまったので、お祭り自体トンとご無沙汰している。うなぎつりの屋台は今でもまだ出ているのだろうか。今住んでいるのは当時のところではない。当時は四国は愛媛県の、とある小さな街に住んでいた。けんか祭りで通名な所だ。うなぎつりは屋台のうちでもとくに人気があったので、大人も含め結構な人数を集めていた。みんな見るからに楽しそうだった。うなぎつりをやったことのある人はご存じだろうが、結構難しいものであった。長さ20センチほどの短いサオ。その先の細い糸の下につけられた針があり、それでうねうねと水槽の中を泳いでいるうなぎを引っかけて吊り上げなければいけないのだ。これが結構コツがいるので、それがかえって客の闘争心に火をつけるようだった。うなぎのぬるぬるした体にはなかなか針は引っかからない。狙う所はエラの部分である。そこがベストな場所だ。そこに引っかかればそれでいいのかと言うと考えが甘い。それでなくてもうなぎは力がある。まずはこれをなんとかして弱らせないとダメだ。そうしないと細い糸はそれこそ「いとも簡単に」と言う具合で切れてしまうからだ。これにはコツがある。うなぎの頭を出来るだけ水面ギリギリのところに出して、空気を吸わせながら、左右に引っ張りまわして弱らせるのである。10分かかろうが20分かかろうがここで妥協してはこちらの負けだ。そして万事うまくいけば、その場でうなぎのかば焼きにありつけるのである。


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